一杯のお茶で心身を元気に!意外と知らないお茶の成分と効能

投稿者九州茶々編集部 on

 

「お茶は身体にいい」と、よく耳にします。

しかし、お茶の何が身体にいいのか、どのような効果・効能があるのか、そこまではよく知らない……という方が大半なのではないでしょうか。

なんとなく身体に良さそうだから。

身体にいいって聞いたから。

そんなぼんやりしたイメージから一歩先へ進んで「お茶の成分と効能」について知れば、お茶の見え方がちょっぴり変わるかもしれません。

<緑茶といえばカテキン?カフェイン?主な成分と効能>

緑茶の成分といえば?

と聞かれたら、なんと答えますか?

カテキン?

それとも、カフェイン?

ドラッグストアなどで洗剤や消臭剤を見ていると「緑茶成分カテキン配合」という文字を見かけます。そこから「カテキン」というイメージが強いという方もいるかもしれませんね。

 

では、カテキンにはどんな効果があるのでしょうか。

消臭?

それって身体にとってはどうなの?

そう思いますよね。

この記事を読み終えたら、お茶の成分と効能について誰かに教えてあげたくなる、そんな豆知識をお教えします。

 

[カテキン]

お茶といえば、カテキン。

カテキンには脱臭効果があり、消臭剤などにも使われています。この脱臭効果は口臭を抑えるのにも役立ちます。

臭いの元は菌です。消臭効果があるということは、すなわち、抗菌・殺菌作用があるということです。虫歯予防や食中毒の予防にも効果があります。

また、カテキンは血中コレステロール値を下げて体脂肪を減らす効果も認められています。強い抗酸化作用により、がん予防や生活習慣病の予防にも期待が寄せられる成分です。

 

[カフェイン]

カフェインといえばコーヒーのイメージが強いですが、実はお茶にもカフェインが含まれています。特に玉露のカフェインはコーヒーよりも多いとされ、寝る前に玉露を飲むと寝られない人もいるようです。

カフェインには覚醒作用があり、眠気を飛ばしてくれたり、疲労感を軽減させてくれたりします。

 

[テアニン]

テアニンは、お茶の甘みや旨みの成分です。ちなみに、カテキンとカフェインは苦味や渋みの成分です。この3つの成分がバランスよく抽出されると、苦味の中にほのかな甘みが感じられる「おいしいお茶」になるわけです。

テアニンにはリラックス作用があり、アルファ波を発生させ安眠に誘ってくれます。

 

[ビタミン各種]

お茶には、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンEなど、さまざまなビタミンが含まれています。

これらのビタミンは抗酸化作用をもち、免疫力を高めてかぜをはじめとするあらゆる病気の予防に役立ちます。

大人が必要とする1日のビタミンCは50g程度と言われており、これはお茶10杯分に相当します。

 

[葉酸]

葉酸は妊婦さんが摂るといいと言われており、赤ちゃんの先天性異常を防ぐ効果があります。お茶にはカフェインが含まれているため、妊娠中は飲まないという妊婦さんが多いですが、お茶の種類によってはカフェインの含有量が少ないものや、カフェインが含まれないものもあるので、成分をよく見て適切なお茶を選べば問題ありません。

葉酸は、近年認知症予防に効果があるという点でも注目されています。動脈硬化の予防効果もあるため、中高年にとって必要不可欠な栄養素と言えるでしょう。

 

[フッ素]

ちょっと意外に思うかもしれませんが、お茶にはフッ素が含まれています。

フッ素というと歯磨き粉のイメージですよね?

歯の表面を強化し、虫歯菌の侵食を防ぐ効果がありますので、食後にお茶を飲むことで虫歯予防にもつながります。

 

[その他の成分]

これらの主な成分のほかにも、ミネラルやカロテンなど、豊富な栄養を含んでいます。

特に注目したいのが「血圧を下げる効果」と「抗酸化作用」のある成分が非常に多いという点です。これらは病気の予防やアンチエイジングに一役買ってくれるため、お茶は身体にいいと言われている根拠となるのです。

 

<淹れ方によって変わる!?ほしい成分を効果的に抽出するコツ>

お茶には、覚醒効果のあるカフェインと、リラックス効果(安眠効果)のあるテアニンが含まれています。

え?

どっち?

と思ってしまいますよね。

カフェインが含まれているから寝る前には飲まない方がいいのか、テアニンが含まれているから寝る前に飲んだ方がいいのか、混乱してしまいそうです。

カフェインやテアニンの含有量は、お茶の種類によって異なりますので、リラックス効果を中心に求めたい場合はカフェインが少なく、テアニンが多いお茶を選ぶといいです。

また、同じお茶でも淹れるお湯の温度によって抽出されやすい成分が異なるので、これはぜひ覚えておいてください。

お湯の温度が低い(50~60℃)と、テアニンが溶け出しやすくなり、逆にカフェインやカテキンは溶け出しにくくなります。味は、まろやかで渋みの少ない優しい風味になります。

お湯の温度が高い(80℃~)と、カフェインやカテキンが濃くなり、苦味や渋みが強く出ます。寝る前よりも、朝、気合を入れたい時に飲むとシャキッと目が覚める、そんなお茶をいただけます。

テアニンに含まれる旨み成分は氷水のような冷たい水でも溶けだしますので、水出しでお茶を作れば、極限までカフェインを減らしたリラックス安眠茶を楽しめます。

 

<毎日のお茶習慣で健康長寿を目指しましょう>

今回は、お茶に含まれる成分と、その効能について解説しました。

お茶による健康効果は、医療機関でも研究対象となっており、国立がん研究センターからは「緑茶を習慣的に摂取する人は、死亡リスクや心疾患リスクが下がる」という研究結果が発表されています。

参照:https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3526.html

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