長崎市では旧正月の時期に長崎ランタンフェスティバルが開催されます。
町中が提灯で埋め尽くされるこのお祭りは中国の文化と関係を持つイベントです。
今回は長崎ランタンフェスティバルの歴史や、旧正月についてお伝えします。
長崎ランタンフェスティバルの歴史
長崎ランタンフェスティバルは旧正月を祝うお祭りで、中国提灯を飾ったり打ち上げたりします。
1~3月のうち2週間程開催され、この2023年は1月22日から2月5日まで催されます。
さてこのイベントは、新地中華街の人々が旧正月を祝うために開いていた「灯籠祭」が元になっています。
1980年代に開かれていた灯籠祭が長崎市内の人や観光客の注目を集め、1994年から長崎ランタンフェスティバルとして市全体で催されるようになりました。
中国の旧正月とは?
旧正月は旧暦のお正月で、1月下旬~2月中旬に旧暦における元日を迎えます。
中国の人は旧正月を新暦のお正月よりも盛大に祝います。
そして元日から数日間は祝祭日となるので、家族でご馳走を食べたりプレゼントを贈り合ったりして過ごすのです。
なお旧正月は中国だけの文化ではなくシンガポールやベトナムなど東アジア各国でお祝いされます。
日本茶と中国茶の違い
日本で作られるお茶は日本茶と呼ばれますが中国でも独自の製法で中国茶が作られています。
いずれも同じ茶葉を使いますが作り方が異なるのです。
まず日本茶は茶葉を蒸気で蒸して加工されるのですが、中国茶は釜で炒ることで熱が加えられます。
また日本茶が不発酵茶であるのに対し中国茶は茶葉を発酵させたものが多いです。
例えば烏龍茶は茶葉を酵素である程度発酵させた半発酵茶で、プーアル茶は乳酸菌を使って発酵させた後発酵茶にあたります。
ちなみに世界中で親しまれている紅茶は完全に発酵させて加工される発酵茶です。
その加工方法の違いから日本茶は旨味やコクが出て中国茶は香りが強く爽やかな味わいになる傾向があります。
まとめ
長崎ランタンフェスティバルは新地中華街の灯籠祭が元になった、旧正月を祝うお祭りです。
中国でも日本と同じくお正月を祝う習慣があり、仕事を休んで家族と過ごします。
また中国でもお茶を嗜む文化があり日本茶と異なる作り方で香りの深い中国茶が生産されています。
旧正月が近づく中、日本茶と中国茶を飲み比べて味や香りの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?