ほんのり苦く、深い味を持っている『かぶせ茶』
日本が誇るお茶の中の1つであり、格式高い香りと奥行きのある味わいは多くの人に愛されています。
九州のかぶせ茶といえば『八女』が有名ですね。福岡県八女市は高級茶の産地として知られており、日本屈指のブランドと言えるでしょう。かぶせ茶の中でも甘味が強く、口の中に『覆せ香』と呼ばれるほんのり甘い香りが残ることで知られています。
そんなかぶせ茶にはどんな効能があり、そしてどんな特徴があるのでしょうか?
今回はそんな『かぶせ茶』について詳しくご紹介します。
—かぶせ茶とは—
かぶせ茶とは、『被覆栽培』という方法で作られており、茶葉に寒冷紗という布で被せて栽培しています。このことから布を被せる=かぶせ茶と呼ばれるようになりました。
かぶせ茶は『玉露』と類似した栽培方法を取っており、玉露に近い味を楽しむことができます。
少し苦く、渋い味が特徴であり、大人向けの煎茶となっています。
—かぶせ茶の効能—
かぶせ茶には『テアニン』そして『カテキン』という成分がよく含まれています。このテアニンは心を落ち着かせるリラックス効果があり、緊張をほぐすことができるとされています。
またカテキンには主に抗菌・抗酸化作用など健康面で強い効力を発揮してくれます。風邪の防止から糖尿病の防止まで幅広い面で効果を期待することができます。
—玉露との違いはなに?—
玉露と比較的近い味を楽しめるかぶせ茶ですが、玉露との違いは『遮光期間』にあります。
玉露は新芽から遮光を行い、20日以上その状態が続きますが、かぶせ茶は茶葉を摘み取る10日前程度から遮光を開始します。
このような製造方法から煎茶の中でも味が強く、玉露と比較すると少し薄い色味や味を作り上げています。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
かぶせ茶は玉露のような味を楽しむことができながら、風邪の予防を行いつつリラックス効果のある煎茶となっています。
煎茶の中でも濃い部類に入るものとなっており、苦味や渋味が好きな方にはかなりおすすめの煎茶です。
少しでも興味を持って頂けましたら、是非試飲してみてはどうでしょうか?
素晴らしい煎茶との出会いがありますように。